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玄関スロープは後付けが可能!メリット・デメリットや費用を解説

2023年11月30日

家族が車椅子を使うようになったり、子どもが生まれてベビーカーを使うようになったりして、玄関スロープの後付けを検討される方もいるでしょう。

しかし、具体的な情報がなければ判断は難しいです。

玄関スロープは後付けが可能です。

今回の記事では、玄関スロープを後付けするメリット・デメリットや、施工費用の相場などを解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

玄関スロープは後付けが可能!メリット・デメリットや費用を解説

玄関スロープ後付けのメリット

玄関スロープの後付けには以下のメリットがあります。

  • つまずき・転倒の危険が減る
  • 車輪のある乗り物の移動がしやすくなる
  • 外観の印象が変わる

それぞれのポイントを解説します。

①つまずき・転倒の危険が減る

玄関スロープは段差がないため、つまずき・転倒の危険が減らせます。

足腰が不自由になった高齢者の方は、段差が不安で外出をためらうようになります。

しかし、スロープにすれば安全に外出できるようになるでしょう。

また、階段の昇り降りが難しい小さなお子様も安心です。

②車輪のある乗り物の移動がしやすくなる

車椅子や自転車、ベビーカーといった車輪のある乗り物の移動がしやすくなります。

車椅子やベビーカーを押しながら、階段の昇り降りは大変です。

また、スロープがあれば車椅子の方も自分で家の出入りが可能になります。

③外観の印象が変わる

玄関スロープは、家の印象を変えるエクステリアでもあります。

素材・デザインもさまざまな種類があります。

外構と合わせてプランニングすると、まとまりのある印象になるでしょう。

玄関スロープ後付けのデメリット

玄関スロープを後付けすると、次のようなデメリットがあります。

  1. 階段の幅が狭くなる
  2. 場所をとる
  3. 費用がかかる

それぞれ理由を解説します。

①階段の幅が狭くなる

すでに階段がある場所にスロープを後付けすると、その分幅が狭くなります。

階段もスロープも、十分な幅がなければ安全な通行が難しくなるでしょう。

スペースに余裕があれば併設は可能です。

しかし、十分なスペースがとれない場合、階段はそのままにして別の場所にスロープを設置する方法もあります。

②場所をとる

短い距離でスロープを後付けしようとすると、勾配が急になり転倒の可能性があり危険です。

勾配をゆるやかにするには広いスペースが必要になり、場所をとってしまいます。

玄関や門扉までの距離が短い場合は、折り返しスロープにする方法もあります。

③費用がかかる

安全でデザイン性も高いスロープを設置するには、高い施工費用がかかります。

安全性に配慮してあれば十分だと考えても、ただの坂道をつくるだけでは不十分です。

しっかりとした素材を選ぶ必要があり、ある程度の費用は必要です。

玄関スロープ後付けにかかる施工費用

玄関スロープの後付けにかかる費用相場を紹介します。

設置費用の相場20万円
手すりの設置費用を含む40~50万円

スロープの距離が長い場合、安全のために手すりの設置が望ましいです。

また、スロープの後付けに合わせて外構にも手を加える場合、整備・撤去費用が加算されます。

玄関スロープの選び方

スロープの種類や素材・工法について解説します。

  • 種類|手すりの有無
  • 素材・工法|防滑性が大切

スロープ選びの参考にご覧ください。

種類|手すりの有無

玄関スロープには「階段付きスロープ」「手すり付きスロープ」とがあります。

階段付きスロープ・階段に沿って設置する・介護がしやすい
手すり付きスロープ・スロープと並行して手すりを設置する・転倒リスクを軽減できる・歩く際の補助になる

スロープを設置する目的・場所に合わせた製品選びをしましょう。

素材・工法|防滑性が大切

玄関スロープは、雨などで濡れても安全に通れるような素材・工法を選ぶ必要があります。

刷毛引き上げ・コンクリートが乾かないうちに、刷毛目をつけて仕上げる方法・凹凸がつき、滑り止めとして機能する
インターロッキング・コンクリートでできたブロックを、噛み合わせて舗装する方法
洗い出し・モルタルやコンクリートが固まる前に、表面を洗い流し砂利を露出させる方法
スロープタイル・傾斜した通路に適したタイル・耐久性が高く劣化しにくい・凹凸があるため滑りにくく、歩きやすい

ほかにも、滑り止め塗料・マット・シートなどもあります。

玄関スロープを後付けする際の4つのポイント

玄関スロープを後付けする際、次の4つのポイントが大切です。

  1. 傾斜を緩やかにする
  2. 幅にゆとりをもたせる
  3. 防滑性の高い素材・工法を選ぶ
  4. 外構の変更も検討する

それぞれ詳しく解説します。

①傾斜を緩やかにする

たとえ場所をとっても、スロープの傾斜は緩やかにしましょう。

傾斜が急なスロープは転倒などの危険があります。

また、バリアフリー法でスロープの基準が定められています。

業者と相談して、基準内に収まるよう設計してもらいましょう。

②幅にゆとりをもたせる

車椅子でスロープを利用する場合、幅が狭いと脱輪の危険があります。

利用目的に合わせ、幅にはゆとりをもたせましょう。

また、手すりを設置する場合はその分の幅を追加して計算してください。

③防滑性の高い素材・工法を選ぶ

転倒やつまずきを防ぐために、防滑性の高い素材・工法を選びましょう。

費用を抑えたいからと、安い素材を使うと滑りやすくなる可能性があります。

転倒防止には、手すりを設置するとさらに安心です。

④外構の変更も検討する

スロープの設置に合わせ、外構の変更も検討しましょう。

スロープに必要なスペースを確保するために、門扉や塀を移動させるケースもあります。

移動後に不便がないよう、位置関係には検討が必要です。

玄関スロープの後付けは補助金を利用できる場合がある

介護のために玄関スロープを後付けする場合、自治体の補助金を利用できる可能性があります。

条件を満たしていれば、費用を抑えられるかもしれません。

補助金を利用するには、介護保険の被保険者として認定を受ける必要があります。

また、被保険者が居住する住宅が対象のため、申請した住所が一致している必要もあります。

詳細はお住まいの自治体に問い合わせてください。

まとめ

玄関スロープは後付けでも設置でき、暮らしにくさを改善し、外観をおしゃれにする効果もあります。

ただ、設置できない場合もあるため注意しましょう。

業者に現場を調査をしてもらうと、より具体的に計画が考えられます。

株式会社フォーディーエムは、実用的でデザイン性の高いリフォームを得意としています。

玄関スロープの設置に迷っている方は、ぜひ気軽にご相談ください。